朝日新聞のお悩み相談コーナーに、美輪明宏が回答者として登場する
回があるんだけど、そこに、79歳のおじいちゃんから
「むかし関係した女性たちに何度もくりかえし電話してしまいます」
というお悩みが、すごく切実な文章で寄せられていて度肝を抜かれた。
おじいちゃん、このごろ奥さんには満足できなくて、性欲を抑えることができず、
40代の頃に手当たり次第に関係していた女性たちを思い出して、
次々と電話してしまうのだそうだ。
当然、全員から即断られ、話すら出来ない状態だ、と。
何とかして、この現実を受け入れたいとは思っているものの、
欲望と未練にまみれて、何度も何度も同じことを繰り返してしまう日々だ、と。
す、すごいなあ。
79歳でもそんなに抑えられないほどの性欲があるなんて。
と思ったら、美輪明宏も
《79歳で勢力絶倫。結構な人生じゃありませんか》
と答えていて笑ってしまった。さらに、
《現在の世の中ではストーカー行為も犯罪ですから、嫌がられているのに
電話をかけても犯罪になる可能性だってあるのです》
と、ものすごく普通に諭していて、これもまた笑ってしまった。
おじいちゃんは言う。
「女性は、状況が変われば昔の思い出など全く無かったことのように
毅然とした態度を取りますが、男は違います。未練たらしく何度も電話を
しては、断られてしまうのです」
おじいちゃん。
79年でもっとほかに悟ることがあったのではと思うとちょっとかなしい。
かつての女性たちが素敵すぎて、40代のまま記憶が止まっているのかな・・・
でも、おじいちゃんが79歳なら、女性たちも30年経ってますよお!
そして、おじいちゃん。
おじいちゃんに「性欲を満たしたい」という都合があるのと同じく、
女性たちにもそんな都合につきあってられない都合がありますよ・・・。
しかしそんなに凄い情熱があるなら、30年前の女性たちにすがらずに、
新しくハントしに街に出てみたらいいんじゃないかなあ、
そのほうが早く玉手箱が開きそう、とわたしは思ったんだけど、
美輪明宏のアドバイスは、
《冷静でなければできない囲碁やチェス、将棋はおすすめです。
感情的になっては勝負になりませんから》
《まず一度禅寺へ行って、それから囲碁や将棋をはじめると良い》
なるほどー! 年齢にぴったりの現実的な具体案。
しかし、笑ってしまった。
新聞でこんなすごい悩みが読めるとは。
こんなおじいちゃんが今回のライジングのコメント欄に登場したら、
スターだったね・・・。
だけどさ、むかしは『101回目のプロポーズ』なんてドラマがめちゃくちゃ
流行ったんだよね。「ストーカー」と「101回」の差はなんだろう?